初めての反射望遠鏡 BKP130使用1回目

1.はじめに

今年のGWは実家に帰らずグダグダして過ごしていたのですが、5月3日は天気がよさそうということで天体撮影に出かけました。そして、扱いに難がありそうな格安反射望遠鏡のBKP130を半年ぐらい寝かせたままだったので、取り急ぎアルミシートを巻いてぶっつけ本番で遠征先に持っていきました。

 

2.初使用での確認事項

1:EQ5gotoで問題なく使用できるか。

2:オフアキシスガイダーを使用できるか。

3:ほぼほぼ未改造の鏡筒でそれなりの写真が撮れるか。

 

3.使用した結果

〇確認事項の1について

 自分の無謀な試みと準備不足のせいで、大失敗でした。撮影前にスパイダーの光条を斜め45°にしたいなということで先駆者の方に倣い、接眼部を45°回転させていたのですが、どうやらEQ5gotoには文字通り荷が重かったらしく赤緯軸のガイドが全く安定しませんでした。

 最初からオフアキシスガイダーを使用していたこともあって何が原因なんだかわからなかったので、一応持ってきていたFMA180にガイドカメラを付け直し、斜めにしていた接眼部も下向きに直しました。そうしましたら、赤緯軸もだいぶ落ち着いて撮影することができました。ただ、ガイド鏡をファインダーの取付箇所につけたので結局全体としてバランスが悪く、時間が経つにつれてやはり赤緯軸が暴れてしまいました。改善点としてはガイド鏡を上に乗っけられるようにマウントアダプターを取り付けたいと思います。

 

バランスの悪い積載状況

 

 以下、ガイド鏡でのオートガイドを行って撮影したM81とM82になります。

 

M81+M82

M81+M82

カメラ:ZWO ASI533MC gain200 300s×18 計1.5h

鏡筒:skywatcher  BKP130 純正コマコレクター使用

フィルター:サイトロン CBPフィルター

赤道儀:EQ5goto オートガイド

撮影ソフト:sharpcap

現像ソフト:ステライメージ9、photoshopCC

 

 例のごとくダーク補正フラット補正無しの現像です。FRA400でASI533MCを使う分にはフラット不要といっても差し支えないですが、流石にBKP130は無理あります。小さいセンサーでこれとは・・・。

 以前にFRA400を使って同じ対象を撮影していましたが、gainを100から200、総露出時間1.5倍にしていることで前回よりも淡い部分が出てきているかなという印象です。

 

〇確認事項の2について

 上記の通り、ガイドが上手くいかないことから一度オフアキシスガイダーからガイドカメラを取り外しましたが、ガイド鏡を使うのもバランスが悪いということで再び付けなおしました。

 結果についてですが、キャリブレーションを眺めているとガイド星がプラプラ動くような感じでガイド自体もやはり赤緯軸が安定しませんでした。これは空の具合なのか望遠鏡自体の強度的な問題なのかわかりませんが、オフアキの使用は難しいかもしれません。ただ、正直オートガイドのソフト(PHD2)およびオートガイド自体についてあまりよく分かってない状態ですので、自分のセッティングがよくないだけかもしれません。

 使用しているZWOのオフアキシスガイダーはFRA400で問題なく使えてますので、オフアキ自体は問題ないと思ってます。

 以下、オフアキシスガイダーを使用して撮影したM101(回転花火銀河)になります。なお、歩留まりは最悪で超絶あまめに判断して7割程度、普通に判断すると4割6分ぐらいでした。甘めで判断したものをコンポジットしています。

 

回転花火銀河

M101(回転花火銀河)

カメラ:ASI533MC gain300 300s×22 計1.8h

鏡筒:skywatcher BKP130

フィルター:サイトロン CBPフィルター

赤道儀:EQ5goto オフアキシスガイダー使用

撮影ソフト:sharpcap

現像ソフト:ステライメージ9、photoshopCC

 

 こちらもダーク及びフラット補正無しです。ガイドの調子が良くなかったのでgainを上げて稼いでいます。思いのほかよく映ったかなという印象で、次回は感度を下げて一回当たりの露光時間を伸ばしてみたいと思います。

 

4.まとめ

 今回は、半分テストの気分で撮影に臨んでいたものの、わざわざ片道2時間かけて撮影地に赴いたことや、出動できる日で晴れていることが少ないというのもあって気持ち的に余裕がなかったです。事実、ガイドが上手くいかなかったときはかなりイライラしてしまってました^^;

 次回、反射望遠鏡を使う際は別でガイド鏡を用意することや、迷光対策でフードを自作して準備万端にしときたいと思います。

 また、画像処理についてはダークはちゃんと撮るとして、フラット補正の部分についてはソフトでどうにかできないかと模索中です。現在進行形でgraxpertを試しています。天体写真は様々な場面で丁寧にやらない上手くいかないのはなんとなく感じていますが、私は大雑把なのでゆるくできるだけ楽な方法でやっていきたいです。あまり細かく気にしすぎて全く完成品を作れないというのも趣味として続けられないですからね。

 以上、ありがとうございました。